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僕の猫舎

主に海外ミステリの感想を綴るブログです。

ミステリなゲーム

   ミステリとテレビゲーム。この二つの相性の良さは折り紙つきで、『かまいたちの夜』のようなゲームブックタイプのものから、『レイトン教授』のような脳トレタイプまで、謎を解かせるゲームは大衆に受け入れられてきた。

 

   そんな数ある作品の中から今日は2つ紹介しようと思う。その前に告白するが前述の『かまいたちの夜』も『レイトン教授』シリーズも実はやったことはない。ちなみにゲームブックもやったことはない。

 

   まずは王道のシミュレーション法廷ミステリから

逆転裁判シリーズ

   わざわざ、説明するまでもないが、とてつもなく面白い。プレイヤーが操作するのは弁護士・成歩堂(なるほどう)龍一。無罪を訴える依頼人を救うために証拠品を集め、証人たちの矛盾した証言を暴きながら真相に迫ってゆく、というのが主な流れ。

   簡単に言えば間違い探しのようなテイストで進み、時には突拍子も無いエピソードもあるのだが、基本的には難解過ぎることはなく、プレイヤーを選ばない名作シリーズである。キャラクターも極度に美化されたものではなく、個性的で愛着が持てる。

   そして、注目したいのはゲームシステムの根底にあるオリジナルの裁判制度である。これはゲーム内で『序審法廷制度』と呼ばれており、起訴された容疑者が有罪か無罪かをたった3日以内で先に決めてしまうという制度である。刑量の大きさは後で有罪になった後で決めるのだ。犯罪が増え過ぎた近未来を舞台にしてあるだけあって、裁判をちゃちゃっと済ませてしまおうという考えがベースにはある。犯罪が増え過ぎたというのも怖いが、裁判をちゃちゃっと済ませるという部分も恐ろしい。疑わしきは罰せず、ではなく、グレーなら黒と決めつけられる世界なのがよく考えるとゾッとする。

   逮捕された容疑者は、いつも有罪判決の瀬戸際に立たされており、プレイヤーは、彼らをギリギリの窮地から紙一重で救わなければならない。プレイヤーの敗北は、ただのGAMEOVERではなく、目の前の依頼人の人生を破滅へと誘う冤罪事件になってしまうのだ。そんな独特の緊張感とほのぼのとした雰囲気を同時に楽しめる本作は、たしかスマホのアプリでも一部プレイができる。未プレイの方はぜひやってみてほしい。

 

 まずは123を通してやってみるのがオススメ

 

 

ワンダと巨像

   こちらも超有名なゲームの一つだろう。初めてプレイした時は全身が粟立った。

   ストーリーはいたってシンプルで、主人公ワンダが愛馬アグロを駆り、広大な大地を巡り「巨像」と呼ばれる魔物を倒す、というもの。「巨像」毎に姿形はもちろん行動にもバリエーションがあり、アクションのスキルだけでなく観察力も必要とされるゲーム。

   さぁ、問題はこのゲームにミステリはあるのかどうか。ワンダがなぜ巨像を倒すのか、これはゲーム冒頭で語られるとおり、少女の魂を呼び戻すためである。では、なぜ巨像を倒せば少女は復活するのか。そもそも巨像とは何なのか。なぜ存在しているのか。巨像(石像)が祀られた神殿の声の主(ドルミン)は何者なのか。こういった謎は、物語を最後まで進めなければ明かされない。しかし、真相に辿り着くためのヒントは、定期的に挿入されるムービーやワンダ自身に隠されている。

   ゲームの内容はアクションでアドベンチャーかもしれないが、間違いなく基幹には謎とその解決を中心としたミステリの血が流れている、そんな作品である。

 

 

 せっかくならICOも一緒にどうぞ

 

 

 

 

 では!