『ドクター・ストレンジ』【ネタバレ感想】アクションとSFとコメディが見事に融合しないマーベル作品

ちょっとねぇコレは残念でした。 引用:2016 Marvel

クリスティ先生処方の精神安定剤【感想】ー『リスタデール卿の謎』アガサ・クリスティ

発表年:1934年 作者:アガサ・クリスティ シリーズ:ノンシリーズ 本作は実に多彩な短編集です。 解説では、本作は三つのタイプに分類できる、と書かれていました。 そこで私もそのタイプを参考に座標図を作り、どんな傾向の作品が多いか分析してみました。…

シリーズ2作目の呪いは存在する【感想】F.W.クロフツ『フレンチ警部とチェインの謎』

発表年:1926年 作者:F.W.クロフツ シリーズ:フレンチ警部2 シリーズものの第2作目というのは、それが映画にせよ本にせよ、かなり重要な作品になると言っていいと思うのです。 特にクロフツのようにそれまでノンシリーズの長編ミステリを書き続けていた作…

ブラウン神父の秘密【感想】G.K.チェスタトン

発表年:1927年 作者:G.K.チェスタトン シリーズ:ブラウン神父4 『童心』『知恵』『不信』に次ぐ第4作目『ブラウン神父の秘密』ですが、シリーズ作品の中では唯一、プロローグとエピローグという形で書かれています。 プロローグである「ブラウン神父の秘…

これはいい探偵【感想】『矢の家』A.E.W.メイスン

発表年:1924年 作者:A.E.W.メイスン シリーズ:アノー2 1910年の『薔薇荘にて』でフランス警視庁のアノーを生み出したメイスンは、10年以上もの月日を経て、ようやく第2長編『矢の家』を発表しました。 第1作目の『薔薇荘にて』は、シャーロック・ホーム…

青いルパン【感想】モーリス・ルブラン『リュパンの冒険』

発表年:1909年 作者:モーリス・ルブラン シリーズ:アルセーヌ・ルパン3 リュパンorルパンは出版元による違いだけなのでお気になさらず。記事内ではタイトル以外ルパンに統一してます。 実は推理小説と並行して唯一読み進めているのが冒険小説であるアルセ…

絶対に開けちゃいけない、でも開けちゃう【感想】イーデン・フィルポッツ『灰色の部屋』

発表年:1921年 作者:イーデン・フィルポッツ シリーズ:ノンシリーズ まずは 粗あらすじ チャドランズ屋敷には、過去に二人もの人間を不可解な方法で屠った「灰色の部屋」があった。ある夜、二人の青年が閉ざされた「灰色の部屋」の悪評を撥ね退けるべく、…

安楽椅子探偵のようで安楽椅子探偵に非ず【感想】バロネス・オルツィ『隅の老人の事件簿』

発表年:1904年~ 作者:バロネス・オルツィ シリーズ:隅の老人 本作は、シャーロック・ホームズのライバルの一人としても有名な隅の老人が登場する短編集ですが、日本で独自に編纂された短編集のため、この1冊だけではシリーズの魅力を語り尽くすことはで…

いつものクロフツ節にしっかり騙される【感想】F.W.クロフツ『フローテ公園の殺人』

あけましておめでとうございます。本年1発目は、昨年同様クロフツから。別に図ったつもりはないんですが… 発表年:1923年 作者:F.W.クロフツ シリーズ:ノンシリーズまずは 粗あらすじ 南アフリカの鉄道トンネル内で発見された男の死体。彼はなぜ鉄道事故に…

『シン・ゴジラ』【感想】2016年鑑賞映画まとめ

ただの怪獣好きの一人として。 シン・ゴジラ Blu-ray特別版3枚組 出版社/メーカー: 東宝 発売日: 2017/03/22 メディア: Blu-ray この商品を含むブログ (4件) を見る

2016年下半期読了ミステリベストテン

なんとか1年間通して読書し続けることができました。というか今年はやりたいことが多すぎた1年だったように思います。 ゲームだとポケモンやFF、Gジェネといったシリーズものの最新作がどんどん発売されたので、勢いで買ったはいいが未だクリアしきれていな…

火刑法廷【感想】ジョン・ディクスン・カー

発表年:1937年 作者:ジョン・ディクスン・カー シリーズ:ノンシリーズ このブログを初めて間もない頃、アガサ・クリスティの『アクロイド殺し』の感想を書いた記事の冒頭で、最も高名な推理小説はなにか?という問題に触れ、クロフツの『樽』やクイーンの…

海外ミステリ100冊読破記念に海外ミステリのすすめを書いてみる

ようやく海外ミステリの読破数が100冊を超えました。 積んでる本の総数から言えばやっと4分の1に到達したくらいです。

『君の名は。』【感想】2016年鑑賞映画まとめ

ネタバレなし。あらすじ紹介ほとんどなし。感想ちょっとしかなし。 小説 君の名は。 (角川文庫) 作者: 新海誠 出版社/メーカー: KADOKAWA/メディアファクトリー 発売日: 2016/06/18 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (31件) を見る そっか、まだDVDとか…

学寮祭の夜【感想】ドロシー・L・セイヤーズ

発表年:1935年 作者:ドロシー・L・セイヤーズ シリーズ:ピーター・ウィムジィ卿10 ついにシリーズも佳境に入り、第10作目になりました。ここ何作か続いて膨大なページ数に圧倒されてきましたが、本作はそれらをさらに超える700P… セイヤーズ女史は、シリ…